【第26話】ベッドの寝ごこちは何で決まる?


|ベッドの寝ごこちは、マットレスで決まる

 

家具の中で、ベッドはちょっと他とは毛色が違うインテリアですね。

「身体を100%預ける家具」という特徴から

ほかの家具とは選び方が、変わってきます。

 

じつは私は以前、

ベッドメーカーのショールームアドバイザーをしていたことがあります。

 その際、ベッド選びに向き合いました。

 

そこで今回は、

その経験から得た

声を大にしてみなさまにお伝えしたいこと

 

”寝ごこち重視、ベッド選定ポイント”

 

ベッドの寝ごこちは、

マットレスで決まる。

マットレス選びは妥協せずに選ぶべし!

 

についてのお話です。

ベッド買替え時のご参考になりますように (・ω・)/

 

|ベッドフレームの役割は、”寝ごこち”ではない


 

ベッドというのは、

ベッドフレームマットレス

の2つの部材で構成されていますよね。

 

ベッドフレーム選びの方が、重要じゃないの?

マットレスなんて、見た目一緒だし、そんなに違いないんじゃない?

カバーで隠したら見えないし。

 

と考えてらっしゃる方は、多いかもしれません。

 

ですが、

ベッドフレームについては、

寝ごこちへの影響が

あんまりありません。

 

「あんまりない」といった理由は、

ベッドフレームの上にマットレスをのっけたときに、

身体が感じる弾力性が変わることは、少しあるからです。

 

同じマットレスであっても

フレームの上に置いた時、

フレーム(の水平面)が固い板の場合は、少しかたい寝ごこちになり、

ボトムクッション(脚がついたクッション性のあるボトム)の場合には、弾力性がある寝ごこちになります。

 

このように、

「フレームによって寝ごこちへの影響は少ないが、ちょっと違う」

というのを、頭の片隅に残しておいてくださいね。

 

で、

ベッドフレームの役割は主に2つ。

 ①見た目のデザイン

 ②機能性(収納つきのもの、小物を置ける台があるもの、照明つきのものなど)

です。

 

ベッドフレームは、寝ごこち以外を担当しています。

 

 

寝ごこちは主にマットレスが担当しています。

 


|寝ごこちのいいマットレスはどうやって選ぶ?

 

では、寝ごこちのいいマットレスの選び方は

どうすればいいのでしょうか?

 

実際にあったショールームでのやりとりですが、

「寝ごこちのいいマットレスはどれですか?」

「選んでください」

というお客様からの質問・要望に対する回答はこうです。

 

「お客さまの寝こごちと、私の寝ごこちは、骨格、体重、筋肉量がちがうから、異なるんです。」

 

つまり、

当本人だけが、一番いい寝ごこちのマットレスを選べる

というのが答えなんです。

 

そこでショールームでは、選ぶためのお手伝いをするのですが、

2つのチェックポイントで選んでいきます☝

 

【ポイント1】

寝ころんだときに、まっすぐ立っている状態と同じ姿勢か

(体重のかかりやすいお尻が沈み、「くの字」に曲がっていないかどうか?)

 

【ポイント2】

背骨のS字カーブに沿って、マットレスが隙間を埋めてくれているか

(腰にぴったりマットレスがついているか?)

 

ここでは、

体圧分散がうまくなされるマットレスを探すため

というのが目的です。

 

身体にかかる圧力が均等になると、

血流に滞りがなくなります。

逆に圧力が均等にかからず、部分的に強くかかると、痛みや凝りの原因になってしまいます。

 

もし朝、起きた時に身体が痛いという方は、

”体圧分散がうまくなされていない姿勢”

で寝ているかもしれない、と予想できます。

 

つづいて、

今度は、実際にのせる予定のベッドフレームにマットレスをのせて、

寝ごこちをチェックします☝

ここでは、

自分の好みに合う弾力感を選ぶのが目的です。

 

それが終わったら最後に、オプション!

そのマットレスに合わせて

枕を試すのがおすすめです☝

 

枕はマットレスとの相性

寝ごこちがかわってしまうアイテムだからです。

 

マットレスを買替える際には、

枕もセットで買替えタイミングだと考えておくのが

おすすめです。

 

なぜかというと、

後で別のマットレスに合わせて買った場合は、

「家のマットレスと沈み方が違うので、合わない!」

という失敗に陥りやすいからです。

 

その場で買わないとしても、

ついでに試しておくのがおすすめです。

 


ところで、ショールームで知ったちょっと驚いた小話

 

ところで

私が働いていたベッドメーカーでは、

世界中の一流有名ホテルへの導入実績が多くありました。

 

ショールームにいらっしゃるお客様の中には、

「○○ホテルで寝たときに気に入ったので、ホテルシリーズのものを見せてください」

というご要望もありました。

 

”ホテルシリーズ”と聞くといかにもハイグレードなランクにちがいない°˖✧

そのようなイメージはありませんか?

 

私は、以前そう思っていました。

 

ところが実際、

ショールーム展示品の中で、

”ホテルシリーズ”は一番リーズナブルなランクだったんです。

 

(゜゜)イーーーッ💦

ほぇ~~~

イメージってすごいんだぁ・・・

 

これは、ホテルの室内やベッドの

美しいインテリアスタイリングの結果、

ラグジュアリーな雰囲気の中で寝ると、

「いつもより寝ごこちUP⤴する効果がある」

といえますね。

 


|さいごに

 

夜ぐっすり眠れて

朝スッキリ目覚めて

昼間ルンルン元気に過ごせること

 

これこそが、私の目指している

”幸せな暮らし”

と、さいきん真剣に思っています。

 

ぐっすり眠ることが

昼間の自分をつくることに繋がっている

 

そう考えると、

マットレス選びって軽んじられない、

テキトーに選んではいけないインテリアアイテムだ!

と思ったしだいです(・0・)/

 

マットレス選びは

どの家具をさしおいてでも、

「自分で選ぶ」ことを優先すべきインテリアなんですねぇ。

 

わが家のマットレスは、

購入してもうすぐ10年。

そろそろ買替えのタイミングです。

 

じっくり試して

納得いくマットレスを探す旅を、

今から楽しみにしているところです ( *´艸`)

 

マットレスは私にとって、

”毎日の幸せへの投資”

です。